美少女プリンセス強制妊娠計画(密室調教合宿の儀) 岳瀬浩司 著
第十一章 女のしあわせ
―――それから半年が過ぎようとしていた。
今日もロイータの国土のあちこちで、正午を告げる鐘の音が鳴り響いている。ロイータ王国では今も平和な民たちの営みが、そこかしこで繰り広げられていた。グレイル親子の反乱は、何ひとつ国の情景を変えてはいなかったのである。
ロイータ王宮にもどこからか、心地良い鐘の音が届いていた―――。
白い宮殿のすぐ隣に、新築されて間もない白い城が、真昼の日差しに一際輝いて見える。そんな城の最上階にあるテラスの脇に、ガラスの大きな天窓があった。サラ姫がミッシェルとの初夜を遂げたあの寝室の天窓である。
天窓の直下に備わるダブルベッドの白いシーツの上では、昼を迎えたにも関わらず、二つの肉体が妖しく絡み合っていた。それは何とサラ姫とグレイルであった。
「あっ、あああぁぁーっ! グレイルさまぁっ、もう駄目ぇぇっ―――!」
正常位でグレイルに組み敷かれて犯される少女は、全身に汗を浮かべて妖しく身をくねらせている。いや、彼女はもはや少女ではない。サラ姫の下腹部は丸く大きく膨らみ、可憐だった乳房もふたまわりは大きく成長している。現在、彼女は妊娠6カ月。勿論、お腹の中の子はグレイルの子である。
「あああっ! あはぁぁーん、んあぁぁっ―――!」
グレイルの腰遣いに翻弄されるサラ姫の艶っぽい喘ぎ声が寝室に響き渡っている。妊婦となった十六歳の少女の肉体は、更に感度を増したようだ。
激しい律動を繰り返すグレイルも、全身が汗でびっしょりである。母体に配慮して完全に覆いかぶさることが出来ない苦しい体勢は、高齢の彼にとってはかなりの負担だったからだ。しかし、妊婦となっても新鮮さを失わないサラ姫の可愛い仕草の前に、グレイルは否が応にも情欲を駆り立てられてしまい、ついつい果敢に挑んでしまう。
「ハァゥッ、もうイッちゃう・・・・。アアッ、だめぇっ! ハァハァハァ―――」
互いの汗と激しい息遣いを混じらせて、妖しく絡み合う二つの肉体の交接部分からは、まるで泡立つような生々しい淫靡な音が、部屋の隅々にまで漏れ響いている。サラ姫はもはやいつ絶頂を迎えても不思議ではない程の喘ぎようである。しかし、なかなかイクことができない。それもそのはずである。実はベッドの両脇から、父ゴージャンヌ八世と母ティセラにその小さな手をしっかりと握られて、熱く見守られ続けていたのだ。
「サラ、頑張るのだ! グレイル殿と一緒にイクんだ! 勝手に一人でイッてしまうなんて、サラはそんな身勝手な娘ではない。お父さんは信じているよ・・・・」
「ハァハァ、お父さまぁぁっ・・・・、アウッ―――!」
サラ姫の父ゴージャンヌ八世は、彼女の手を堅く握ってやりながら、落ち着いた眼差しで優しく娘に言って聞かせる。実は彼は、コプラで娘への凌辱劇を散々見せつけられ、心を大きく引き裂かれた挙句、グレイルに「洗脳処置」を施されていたのだ。今や国王である彼は何にでも寛大な理解を示すグレイルの良き後援者となっており、国政の重職もグレイルの息のかかった者たちで多数を占められる迄になっていたのだ。
そんな恐るべき事実をサラ姫は知らない。父親がグレイルと自分との仲を、心から賛成してくれていると思い、何の不安も覚えることなく甘い蜜月のような日々を過ごしていたのである。そして―――
「そうよサラ、お父様の言う通りよ。頑張ってグレイル様と一緒にイクのよ!」
娘の額や頬にじっとりと浮かぶ汗を、白いハンカチで優しく拭いてやりながら、王妃ティセラがサラ姫をそう言って勇気付ける。
「ハァハァハァ、はい、お母さまっ、んんっ、アアアン―――!」
サラ姫の母である王妃ティセラもまた、ゴージャンヌ父娘がグレイルらと共にコプラから帰還した時、既に完全に洗脳されてしまっていたのだ。しかし、それはグレイルが施したものではない。実はグレイルの息子ケッベルの淫らな調教によるものだったのだ―――。
サラ姫とゴージャンヌ八世が衛星コプラに監禁されている間、王妃ティセラは王宮に幽閉されて、延々とケッベルに犯され続けていたのであるが、やはりケッベルもグレイルの息子のことだけはあった。彼もまた女性の調教術と肉体開発に於ては、父親に劣らぬ変態趣向の持ち主だったのである。
王妃ティセラの夫に対する強固な貞節も、そんなケッベルの巧みな女体調教の前には、3日と持ちこたえることが出来ずに屈服してしまったのである。そして何とティセラもまた、お腹を大きくしていた。まだ年若い王妃は実にあっけなくケッベルの子を妊娠してしまっていたのだ。
「いいわ、その調子よサラ。我慢すれば我慢するだけ、訪れる悦びは大きくなっていくの‥‥。そうだわ、少し気を紛らすのよ。ほら、お母様に何か話し掛けて!」
「ハァハァハァ、お、お母さまっ、アウッ、で、でも、もう・・・・、ンンッ―――!」
ベッドの両脇から両親にしっかりと握られているサラ姫の小さな両手が、これまでにない強さで「ギュッ」と握り返してきた。
「サラっ、頑張れっ!」
「サラ、負けないでっ!」
両親の熱い励ましにも、もはやサラ姫は応えることが出来なくなっていく・・・・。グレイルの息遣いも徐々に切迫し始めている。
「グレイルさまぁぁっ、御一緒にイッてぇっ! あうっ、あああぁぁっ! ンアッ―――!」
少女は必死に老人の「絶頂」を求める。側で見つめる両親の言いつけを守る為には、もはや老人が生理的欲求を催すまで黙って待っている訳にはいかなかったのだ。が、すでに老人の腰使いは、大きくリズムを乱してきている。
「フンッ、フンッ、よしっ、イクぞぉぉっ、サラ姫ェェッ! クオォォォーッ―――!」
グレイルの腰遣いがより一層激しさを増した。
「ああっ、イイっ、ンアアッ! ・・・・イクッ、イクぅぅぅぅっ、ああああぁぁぁぁーっ!」
サラ姫の膣壁が甘美な収縮を遂げる。と同時にグレイルが腰を鋭く剔って、ビクッとその動きを止めた。そしてまるでケダモノのような―――
「ぐほおぉっ、うおおおおぉぉぉーっ―――!」
グレイルの雄叫びと共に、サラ姫の膣内で彼自慢の『ハイパーペニス』が一際大きく膨らみ、のた打つような激しい痙攣を起こす―――。
(ドッピュゥゥーッ! ドピューッ、ドピューッ―――)
「あああっ、熱いっ、熱いぃぃっ! いやぁぁああぁぁっ―――!」
膣奥にグレイルの熱い迸りを受けて、サラ姫の身体が大きく反り返りながらブルブルと震える。これ以上ないまでに強い力で、ギュッと両親たちの手を握り返してくる。見開かれている少女の瞳は、もはや何も捉えてはいない。ただあてもなく視線を宙に彷徨わせ始める。
「サラっ! 頑張れっ! 後もう少しだ、グレイル殿はまだ射精(だ)している最中だ!」
「サラっ、頑張るのよっ! お父様の言う通り、あともう少しよ!」
父や母の熱い視線やそんな呼び掛けも、もはや少女の心に届くことはない。サラ姫の魂は、遥か天空高くへと舞い上がっていたのだ。
―――そこは甘美な感覚に包まれた白い世界であった・・・・。フワフワとした状態がとても心地よく、いつまでも留まっていたいと思えるような、まるで至福の楽園のようだ。サラ姫は今まさに、「女」として至福の「官能の悦び」に包まれていたのだ。
(‥‥! ‥‥サラッ、大丈夫かサラッ!)
やがて甘美な感覚に浸りきったサラ姫の魂に、どこからか誰かを呼んでいる声が聞こえ始める―――。そしてそれが自分を呼ぶ声だと気付いた時、たちまちサラ姫の魂は、ベッドの上に横たわる自分の肉体へと呼び戻されてしまった。
まるで霧が晴れていくように白い世界が消失して、見慣れた寝室の天窓が少女の視界に姿を現し始める・・・・。するとすぐ目の前には、心配そうに自分の顔を覗き込んでいる両親とグレイルの顔があったのである。
「おお、気が付いたようだ。良かった・・・・、余りに長いこと動かなかったんで、また心臓が止まってしまったのかと、父さんはビックリしたぞ!」
ゴージャンヌ八世は深く安堵の溜め息を吐いて、娘の頭を軽く撫でながらそう話しかけた。しかし未だに意識が覚醒しきっていないのか「ボォーッ」としたままのサラ姫は、身体で大きく息をしながら、ただ黙って天窓の彼方を眺め続けている。
父親はふとそんな娘の視線が気になり、娘の視線をたどって天井を仰いだ。すると天窓の遥か彼方の天空に、珍しい物体を発見したのである。
「おおっ、あれはコプラではないか! 真昼どきに肉眼で見えるなんて、大変珍しいことだ・・・・」
父親の言葉通り、それは間違いなく「衛星コプラ」であった。サラ姫はそれを見ていたのだ。
夜は青白く輝くコプラも、昼間は太陽の明るさに邪魔されて、空の青さに溶け込んで見えなくなってしまう。それが今日に限っては、輪郭までがはっきりと判る。
「懐かしいなぁ・・・・。またグレイル殿からあの時のビデオテープを借りて、今度はサラと一緒に見たいものだ・・・・」
父親がポツリと口にしたその「ビデオテープ」とは、サラ姫がコプラで体験した「密室調教合宿」と、その後おこなわれた「強制妊娠プロジェクト」のすべてを記録した映像を、グレイル自らが編集したドキュメンタリー映像のことである。グレイルは嫌がるサラ姫にそのビデオテープを見せて、彼女の恥ずかしがる反応を愉しむだけでは飽き足らず、『サラ姫の肉体の成長と懐妊までの足跡』と題して、国王や王妃にまでそれを披露していたのである。
そんな父親の独り言をボンヤリと耳にしながらサラ姫もまた、コプラでの出来事に想いを馳せていた。今でも思い起こせば、あの時の肉体に受けた凄まじい衝撃の数々が、身体の芯から甦ってくるようで、思わず膣壁を小刻みに収縮してしまう。すると今も秘芯を塞ぐ半萎えのグレイルのペニスを膣壁に感じてしまい、つい甘い吐息が漏れてしまうのだ。
「フッフッフッ、サラ姫も随分と艶っぽくなられましたなぁ・・・・」
そんなサラ姫の艶っぽい反応を見て、しみじみとそう呟くグレイルの顔が、淫猥に歪んだまま彼女の顔を熱く見つめる。たちまち少女は恥ずかしそうに「ポッ」と顔を赤らめてしまう。
妊婦になったとは言え、その澄んだ瞳には十六歳のあどけなさがくっきりと残っていて、グレイルの凌辱欲を駆り立てて止まない・・・・。このまま挿入を果たしたままに二回目に突入してしまおうかとグレイルが思案していた矢先、誰かがドアをノックする音が寝室に響く―――。
「父上、入りますぞ!」
何と突然現れたのは、あのミッシェルだった。
不敵な笑みを浮かべて部屋に入ってきたミッシェルは全裸のままだ。しかも股間のペニスが湯気を立てて怒り勃っている。しかもミッシェルの背後には、サラ姫の従者だったエレザまでいる。
「ミ、ミッシェルさまっ・・・・! それにエレザまで・・・・」
ミッシェルの淫猥な眼差しは素早く、グレイルの身体の下に組み敷かれたサラ姫の白い裸体を捉える。サラ姫の顔が見る見る赤く上気し始めた。
サラ姫は恥ずかしそうにつながったままのグレイルの顔を見つめる。グレイルはサラ姫を見つめて黙って頷くと、彼女との交わりを解いてベッドからゆっくりと起き上がり、何と全裸のまま寝室に乱入してきたミッシェルに場所を譲ったのである。
「父上、サラ姫をしばらくお借りしますぞ!」
「うむ、身重ゆえ余り手荒くするでないぞ」
ミッシェルがそうグレイルに告げると、彼も易々とそれに応じる。そんな二人の眼差しには互いに合い通じる何かがあった。実は何と彼はミッシェルではなく、ケッベルだったのである。
コプラから帰還したグレイルはすぐに、植物状態であったミッシェルの身体にケッベルの脳を移植したのだ。そして兼ねてから計画していた通り、美少女誘拐事件の犯人をでっちあげ、王宮内で射殺すると同時に、不要となったケッベルの身体も、数発の銃弾を射ち込んでその場に放置したのである。
これにより一連の事件は解決したと見なされ、ようやく王宮と王家の森は厳戒体制が解かれた。直ちに名誉の殉死を遂げたケッベルの代わりに、新しい国王親衛隊の隊長にサラ姫の夫となるミッシェルが任命されたのも、すべてはグレイルの計画通りのことに過ぎない。そしてそれから数日後、晴れてサラ姫とケッベル扮するミッシェルの偽装結婚を国民に広く発表したのである。
サラ姫は表向きはケッベル扮するミッシェルの妻であったが、実際はグレイルと夫婦生活を送っていく予定であった。しかしケッベルは、どうしてもサラ姫が初産を済ませる前に、その初々しい肉壷を味わっておきたいと、父グレイルに必死に頼んだのである。そこでグレイルは当初のケッベルとの取り決めを白紙に戻し、互いに好きな時にサラ姫とティセラの肉体を犯せることにした。こうしてサラ姫とティセラはここ半年間、休む暇もなく二人の貪欲な男たちの相手をしてきたのだ。
そんな衝撃的な事実を知らされて、最初はサラ姫もケッベル扮するミッシェルに犯されるのを嫌がったが、同時にケッベルの肉体から移植されていた凶暴なペニスに貫かれては、もはや少女が快楽に溺れてしまうのに、さほどの時間はかからなかった。今では少女もミッシェル(ケッベル)の姿を見ただけで、秘裂の奥に「ジーン」と痺れるような疼きを覚えるまでに、その瑞々しい肉体を調教されてしまっていたのだ。そして今日は新たな趣向でサラ姫を犯すべく、ケッベルは既に洗脳されているエレザを連れてきたのである。
「あっミッシェルさまっ、ああああっ―――!」
グレイルが胎内(なか)に注ぎ込んだザーメンがこぼれ落ちる暇もなく、サラ姫は緊張を解いて、ケッベルを迎え入れていく・・・・。サラ姫はグレイルから、たとえ中身がケッベルであろうとも必ずミッシェルと呼ぶことと、あまつさえ肉体を求められれば、必ずそれに応じるように命令されていたのである。
「あんっ、ああああっ、アアァァーッ―――!」
再びベッドの上で淫らな肉交が始まった。両親とグレイル、そしてエレザに見つめられながら、サラ姫はケッベルの荒々しい抽送に瑞々しい肉体を波打たせている。少女の小さな手はミッシェルの逞しい腕に必死にしがみつき、それが和姦であることを強く物語っているようだ。
(クチュッ、ツプッ、チュッ、チュッ―――)
グレイルが少女の秘芯に注いでおいたザーメンのぬめりが、余計に二人の肉交の湿音を淫らに響かせている。
「アンッ、あああっ! イクっ、またイッちゃうっ! あはぁぁっ―――」
一度絶頂を極めて覚醒されてしまった少女の十六歳の肉体は、瞬く間に歓喜の渦に呑み込まれていこうとする。そこへまたしても周囲から厚い励ましの声がかかる―――。
「サラっ、頑張れっ! いつでも父さんがついてるぞ!」
「サラ姫様、頑張りあそばせ! まだ始まったばかりですわよ!」
「そうよサラ、辛抱よっ!」
「ハァハァハァ、そんな、あうっ、んんっ、んっ―――!」
「そうだ、サラっ、その調子だ! 頑張れっ!」
「ファイトですわよ、サラ姫様っ!」
息遣いが切迫し始めた少女に、回りを取り囲むあちこちから何度も何度も声が掛かる。それは少女にとって羞恥の極みであった。しかし、そんな羞恥心を覚えれば覚える程、今のサラ姫はますます官能の高みへと肉体を追い詰められてしまうのである。
「あぁーん、もうだめぇっ! クフゥッ、んあっ、あ、あああぁぁーっ!」
やがて周囲の励ましも空しく、少女のカン高い絶叫が、まるで天窓を突き破らん限りに発せられ、まるでそれに遅れを取るまいと、男の野獣のような低い唸り声が部屋中に響き渡った―――。
「ハァハァ、ハァハァ・・・・」
続けざまに激しく肉体をむさぼられ、荒い息遣いのままにサラ姫は、ぐったりとベッドに仰向けに横たわっていた。
身重となった少女の胎内に、己の欲情のエキスを思いきり注ぎ込み終えたミッシェル(ケッベル)は、さして余韻に浸ることもなく、すでに寝室を後にしていた。
「御苦労じゃったな、サラ姫・・・・」
グレイルは再びベッドに上がると、少女の汗に塗れた滑らかな裸体の横に寄り添うように身体を横たえ、そう言いながら少女の頭を優しく撫でてやる。
「サラ、よく頑張ったぞ! それでこそ我が娘だ」
「そうよサラ、感じている時のサラは、すごく奇麗だったわ!」
「まったくですわ。あそこまで頑張って殿方をお迎えできれば、サラ姫様はもう『女』として一人前ですわ!」
両親や侍女のエレザにそう言って誉められた少女は、少し照れながら和やかな笑顔を見せる。しかし、そんな十六歳の少女のあどけなさの残る額や頬は、珠のような汗粒がシットリと浮かび、濡れた前髪がベッタリとこびりついていて、少女の疲労度を強く物語っているようである。事実、少女は今でも全身で荒い息を繰り返しているのだ。
そんなサラ姫が突然、ハッと我に返った仕草を見せた。
「アッ、赤ちゃんが元気良く動いてらっしゃるわ! ・・・・あっ、またお蹴りになりましたわ! グレイルさまの御子って、本当に元気がよろしいですのよ」
満面に笑みを浮かべて、お腹の中の胎児が動いている様子を告げるサラ姫は、無邪気そのものである。それは母となった喜びというよりはむしろ、赤ん坊好きな少女がはしゃいでいるかのようだ。
そんなサラ姫を見下ろすグレイルは、ふとサラ姫の幼い頃からの口癖を思い出していた・・・・。
「ところでサラ姫・・・・」
「はい・・・・、何でしょうグレイルさま」
「サラ姫は生まれ変われるとしたならば、男と女、どちらに生まれたいとお思いかな?」
サラ姫はニッコリと微笑んですぐに老人の質問に答える。
「そんなの女に生まれたいに決まっていますわ! サラは女に生まれてきて本当に幸せですもの・・・・」
まぶたを伏せてしみじみとそう告げるサラ姫の顔は、穏やかさに満ち溢れている。
「クックックッ、そうでしたか。それは野暮なことを尋ねてしまったものです。クックックックッ―――」
グレイルはどうしても込み上げてくる笑いが堪えきれない。あれほど女に生まれたことを嘆き、男に生まれたかったと、真顔で訴えていた少女の言葉とはとても信じられなかったからだ。
「もう、グレイルさまったら、おイヤですわ! サラは別に変なことを、申してはいませんわ!」
「いやいや、申し訳ない・・・・、クックックッ―――」
「プクッ」とほっぺを膨らまして抗議するサラ姫に、グレイルも笑いを押し堪えるのに必死である。そんな二人の会話を聞いていた国王と王妃、そしてエレザも、サラ姫のいつもの口癖を思い出してしまい、彼女の心境の余りにあっけない変わり様に、遂にプッと噴き出してしまった。
「もう、お父様やお母様、それにエレザまで・・・・。何て意地悪なお方たちですの! サラは悲しくなってしまったわ・・・・」
サラ姫のそんなしょんぼりした呟きに、グレイルは冗談めかした慌てぶりを見せた。
「それは大変だ。サラ姫が悲しくなると、お腹の中の赤子も悲しくなってなってしまう・・・・。さぁ、サラ姫‥‥心を落ち着かせるのですよ」
何とか笑いを押さえグレイルは、イジケ始めた少女の心を解きほぐそうと、彼女の膨らみが目立ち始めたお腹を優しく撫でさすってやる。
うっとりと身体をグレイルに委ねるサラ姫は、彼の顔を熱く見つめながら囁いた―――。
「‥‥きっと元気な御子を産んで御覧に見せますわ」
「うむ、頑張れよサラ姫・・・・」
「はい・・・・」
日中には珍しく衛星コプラが、その輪郭までもはっきりと現している青空のもと、眩しいまでに白く輝く城の天窓の下では、お腹をプクリと膨らませた全裸の美少女が、これまた全裸の皴だらけの老人とベッドに横たわり、膨らみ出たお腹を老人に優しく撫でられ続けている。
少女の秘裂からは射ち込まれたばかりの二人の男たちの濃厚な精液が、トロトロと溢れ出ては白いシーツをベッタリと汚していく―――。
そしてそんな老人と少女が全裸のままに横臥するベッドの両脇には、少女の父母や侍女がたたずんで、老人に素直に身を委ねている少女の様子を、穏やかな眼差しでいつまでも見つめ続けていた‥‥。
こんな常識では語れぬような媚肉の生々しい宴の世界は、ロイータの国民たちには決して知られることはなかった。ただコプラだけがいつまでも、空の果てから静かに見続けているだけだったのである―――。
[ お わ り ]
《注意》
この物語はすべてフィクションであり、登場する如何なる人物、団体、国家、人種、地名及び地域等、すべてが架空のものです。また、男性にとって有利とも受け取れる女性の心情に関する心理描写、及び身体機能の記述は、すべてが事実と異なる誤ったものです。
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